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園井恵子さん 2
前回、園井恵子さんが宝塚退団後に所属されていた移動劇団・櫻隊の悲劇を描いたさくら隊散るという映画について少し触れましたが。

この映画は櫻隊メンバーの関係者の証言と再現シーンで構成された作品で、園井さんに関しては
葦原邦子さん(園井さんの1期上、宝塚時代に競演)
桜緋紗子さん(園井さんの同期)
内海明子(加古まち子)さん(宝塚時代の後輩)
長門裕之さん(子役時代、映画で競演)
が証言されています。


園井さんは宝塚時代、男役だったとのことですが、競演された葦原さんによれば
「”アルルの女”で園井さんが私の母親役をおやりになって、母子で抱き合うシーンでは母親の慈愛の心がこちらにも伝わってくる思いだった」
「園井さんは役をいただくと、役になりきってしまうタイプの人で、楽屋でも私の母親のように話しかけてきた。でも、不思議なことに全然違和感がなかった」


そして「無法松の一生」で競演された長門さんは
「園井さんは宝塚では男役だったことで、現場では監督から”女っ気がない””女になりなさい”と、しきりに言われていたそうだ。」
「そこで園井さんは”母親”から”女”をつかもうと、常に息子役の僕のそばにいてくれて、本当の母親…いや、本当の母親以上に僕を慈しんでくれた」


この映画からは男役としての園井さんの姿を推察することは出来ませんでしたが、競演された方が揃って母親役としての園井さんを語っていらしたのが、とても印象的でした。

再現シーンでは原爆投下後、他のメンバーとはぐれてしまったものの、若いスタッフと合流できた園井さんは、復旧した列車に乗り、神戸在住の中井夫人宅に身を寄せるのですが…
(この映画では、当時のジェンヌさんたちに”ママさん”と呼ばれ、慕われていた方と説明されています)

その場に居合わせた内海さんによると
「広島に変な爆弾が落ちたと聞いて気が気ではなく、あそこに行けば何か情報が!?と思って中井さんのお宅に駆けつけた」
「そうしたら偶然、ボロボロになったハカマさん(園井さんの愛称)がいて、”私、助かったのよー!”と抱き合った」
「でも、お風呂に入った際に髪が抜けることを気にしていたので、そんなに抜けるなら頭には触らないようにしましょう、という話になった」


原爆症の症状があらわれた園井さんを、中井夫人と内海さんが懸命に看病するも、同行した若いスタッフが苦悶のうちに息を引き取り、その翌日、園井さんも変わり果てた姿で息を引き取ります。


この映画では在りし日の園井さんのお写真が多数紹介されており、どれも今でも充分通用する美人さんであること。
そして、「無法松の一生」のワンシーンも紹介されていますが、男役経験がおありとは思えないほど完成度の高い母親像だったこと。
そう考えると、もしご存命だったならメジャーな女優さんになっていたであろうことは疑いようもなく、若くして悲劇的な亡くなり方をしてしまったのは非常に残念だと思います。

同期の桜さんによれば
「袴田さん(園井さんの本名)とは交流が途絶えてしまっていたけれど、昭和18年ごろに会いにきてくれた。”今度広島に行くことになったけど、本当は行きたくないの。丸山先生(櫻隊の団長)が強く勧めてくださるから今回は行くけれど…”と仰っていた」
とのことなので、ひょっとしたら園井さんの中で予感めいたものがあったのかも知れません。



宝塚音楽学校の裁判を知った際、原告さんが夏休み中、学校に無断で園井さんの法要に出席し、地元TV局のインタビューに答えたことが「勝手に取材を受けた」として問題視され、いじめ行為がエスカレートするきっかけになったとのことで、奇しくもふたたび園井さんのお名前を見ることになりました。
(原告さんは園井さんと同郷であり、この地でジェンヌさんが誕生するのは園井さん以来の快挙)

傍聴レポの印象では、取材が来ることを想定せず、OGの法要ということで問題ないだろうと思って参加したら大事になってしまった…という感じですが。

個人的には、学校に話を通さなかったことは原告さんの不注意ですが、原告さん一人の責任とは考えにくいですし、反省文を提出して「今度は気をつけるように」で済むレベルだと思うんですよね。
実際、反省文を提出して、原告さんのお母様はこれで決着したと認識されていたようですし。

同期にしろ、連帯責任というものがあるから注意するのは当然としても「今度は気をつけてね」で済む話であり、ネチネチと引きずるものではないだろうと。

しかし、傍聴レポによれば
同期たちは地元のローカルニュースを携帯で見て化粧をしてるだの服装が違うだの騒ぎ立て、電話で原告さんに
「精神科に行ったの?」
…同期たちは原告さんが盗癖で精神科受診歴がある設定にしていたはずなのに、何で法要の出席で精神科の話が出てくるのか、今だに分かりませんけれど。

精神科の診断書がないと音校の寮に戻れない状態にし、戻ったら戻ったで罵詈雑言。
原告さんは修学旅行に参加できなくなり、その際委員の子から渡されたメモには
「あれをするな、これもするな」
「学校の許可が出ても取材は受けないで」
「これ以上悪名を広めないで」

私も感情的になっているかもですが、原告さんを責めていた同期たちにとって法要出席の件は、格好の大義名分だったのではと思えてなりません。
原告さんと一緒にやっていく気があるなら、そして園井さんのことを少しでも調べていたら、精神科の話など持ち出さない…と思いますし。


そんなわけで、傍聴レポの無断取材のくだりに目を通すたび、映画で園井さんが息を引き取るシーンがダブりましたし、今回あらためて映画を見直した際も、園井さんが息を引き取るシーンで顔を覚えた96期生の姿が脳裏をよぎりました。
「すみれの花咲く頃」が流れる中、髪は抜け落ち、全身に斑点のある姿となった園井さんがもがき苦しみ、血を吐いて動かなくなる。
…このシーンが…

私は宝塚ファンではないけれど、園井さんほどの女優さんを輩出した宝塚で、いじめによる犯罪捏造で退学処分という由々しき事態が発生したこと。
他人を平気でいたぶり、踏みにじるような悲しい人が、宝塚を支える歯車の一部となっていることは、とても残念に思います。
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2010/07/11(Sun) | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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