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男女逆転大奥 2
私の中ですっかり続きが気になる漫画No.1となっている大奥ですがw
先日(12月3日)最新刊が発売されたので速攻getいたしました。

大奥 第9巻 (ジェッツコミックス)大奥 第9巻 (ジェッツコミックス)
(2012/12/03)
よしなが ふみ

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以下、偏見に満ちた長い感想文です^^



9巻の時点で将軍は九代家重から十代家治に。
田沼意次平賀源内が活躍する時代となっており、8巻で源内が長崎からスカウトしてきたハーフの蘭方医・吾作は青沼という名で大奥入りします。
意次、源内、青沼を中心に、男女逆転の原因となった赤面疱瘡(あかづらほうそう)なる奇病の究明に取り組むわけですが、今後一筋縄では行かないであろうと思わせる要素がそこかしこに燻っています。


8巻では吉宗の娘たちの中でも、体に障害があるために周囲から蔑まれ心が歪んでしまった長女(家重)、学問に秀でて容姿端麗、周囲からは彼女を次期将軍にとの声もあった次女(宗武)の対比。

そして将軍職を家重に譲った吉宗が意次に
「宗武は将軍となるにふさわしい器ではなかった」
「私は宗武ではなく家重を将軍にした事 間違ってはいなかったと強く思うておる」

と、心情を吐露するシーンが印象的でしたが。

今回また登場した宗武の言動は吉宗が非常に鋭い観察眼を持った人物であったことを証明するかのようでした。

この宗武、8巻の時点でも家重とは違う歪みを見せていましたが(視野の狭さ、不当に高い自己評価)
9巻の彼女はその歪みを将軍職への妄執という形で肥大化させた印象ですね。

で、彼女は自分が叶わなかった将軍職就任を次代に託すべく、子供たちの中でも優秀と見込んだ定信にスパルタ教育を施すわけですが…
その肥大化した歪みゆえ、正直、私には宗武が定信にした行為は虐待としか感じられなかったし、臨終前の言葉は定信に呪いをかけたようにしか思えませんでした。

そんな定信は結局、母親の悲願を果たせませんでしたけど、何しろ寛政の改革の松平定信(女版)なので、この先将軍以上に出番が多くなるでしょう。
ただ、母親の欠点(視野の狭さ)を受け継いでしまった感のある定信の活躍(?)はどんな結果をもたらすかは不安でもあり、少し楽しみでもあり…


この作品の平賀源内は、基本的には軽妙な人物で言動は突拍子もないのだけれど、それが結果的に問題解決の鍵になる…という、物語に登場する典型的な天才肌として描かれていて、重くなりがちなストーリーの息抜き的存在にもなっているのですが。

その一方で良くも悪くも自分の気持ちに正直で、思ったことをすぐ口にしてしまうため、見ていてハラハラするキャラクターでもあります。

その最たるものが定信への進言なのですが…
何というか、正論なんだけど相手の自尊心その他を考えずにズバズバ物申し、相手の逃げ場を完全にふさいでしまう行為は、物語のシーンだと破滅フラグになりかねないなぁと。

源内のキャラクターはフラグ立て要員としては適任だけど、近くにこういうタイプの人がいたら申し訳ないけど距離を置くかな^^;


もうひとつ印象的だったのは、家治が御台所の五十宮に対し、お腹の子の父親は別の男性であり、宮が風邪で寝込んでいる間にできた旨をサラッと告げるシーン。
戸惑い顔の宮に対して家治は少し微笑みつつ
「?」

ちょうど今、ドラマ化されて放送中の家光時代には、愛し合っているのに子供ができず、やむなく他の男と子作りせざるを得なかった女将軍とその側室の悲哀が物語の根幹となっていましたが、家治の時代になると、特に女性にとっては精神的な愛情と子作りは別という価値観が完全に定着してしまったのだなと。

そうした時代の変化を「?」の1コマで表現してしまう点も、この作品の底知れなさだと思います。
ただ、お家継続のためと分かっていても割り切れない気持ちを一人で抱えざるを得ない男性側には辛いことですね。

家治と五十宮の場合、仲のいい夫婦なだけに。



この作品は男女の役割は逆転していても、ストーリーは史実に沿った流れになっているので、今回活躍した人物がどんな結末を迎えるかは歴史に詳しければ容易に分かりますけれど、恐らく多くの読者が思っているであろう、結末までの過程をどう見せてくれるかを楽しみにしています。
いや、楽しくはないんだけど^^;

心情的には青沼本人はどうなるかわからないけれど、彼の努力は結実して欲しいですね。


あ、そうそう。
8巻で私をハイパー鰻里芋地獄へと誘ってくれた芳三さんの元気なご様子に和みました。

いや、単に芳三さんの作る里芋煮があまりにも美味しそうで、我が家の夕食の里芋率が上昇しただけなんですけどね。
鰻は高いから妄想のみでw
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2012/12/05(Wed) | ネット以外で思うこと | トラックバック(-) | コメント(0) | page top↑
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