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大奥(10巻)
いや~^^;
とっくのとうに発売されていて、本当は昨年のうちに書きたかったのですが。

<以下、ネタバレあまり気にせず書いてます>

大奥 10 (ジェッツコミックス)大奥 10 (ジェッツコミックス)
(2013/10/28)
よしながふみ

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この作品の田沼意次は容姿端麗で人格も非の打ち所なく、吉宗の遺志を継がんとする一方で優れた政治的手腕も発揮するスーパーウーマン的な描かれ方をされています。
そしてこの作品は男女が逆転した世界ではあるものの、基本的には史実に忠実な流れとなっており、意次さんの運命も大方予想のつくものではありました。

しかし、それでもドーンと落ちる話満載だなぁと。
ただ、意次さんに関しては、政道のトップの何たるかを常に自覚していた分、何もかもを失っても変に醜態を晒すことの無かった点は、読み手からすると救いではありましたけれど。


そして今回、一番考えさせられたのは、意次さん失脚の要因のひとつとなった立て続けの天災(洪水→大地震→浅間山噴火)と民衆の心の在りようであり、状況的に東日本大震災のときとよく似ているなと。

決して震災時の政府の対応が良かったと言いたい訳でなく、人は尋常ならざる事態が起こるとトンデモな行動を起こすことがあって、その対処の仕方が政治家さんなり専門家さんなりの頭の使いどころなのだろうけど、この状況を私利私欲のために利用する向きが今も昔も存在するのもまた、人間の業なのでしょうか。

そういったことを物語や他国の出来事という形で客観的に見る分には
「あ~そんなことしても…」
と思えるのですが、実際に経験した側からすると客観など無理な話で。
私自身、震災時は(被災してはいませんが)どんな心の在り方だったかといえば、意次さん叩きをした民衆に近かったと言わざるを得ません。
(殺人者を崇めることはしませんでしたが)

意次さんが読み手に好感を与える人物として描かれている分、民衆の言動は醜悪な印象を抱きますが、これは誰もが持ちうる要素であり自分自身も例外ではないこと。
そして、たとえパニックを起こして傷つけてしまう相手を最小限に留めるには、普段から己を高める心がけを怠ってはならない。
…といったことを肝に銘じようと強く思いました。


他にも平賀源内青沼の最期と、田沼時代の幕切れは鬱々としていますが、田沼時代編(家重・家治編?)は、これまでで一番興味深く読み進められました。
何せ、小学校から高校にかけて「田沼意次=贈収賄」みたいな教え方をされて、史実の田沼意次を再評価する向きが存在するのは知っていても、なかなかワイロの人なイメージが抜けなかったので^^;

忠臣蔵事件のときも思いましたが、この作品、単なる男女逆転世界を描いているだけでなく、歴史的な事柄を時には一般的な伝わり方とは別の視点で描くことによって、読み手に相対的に評価するきっかけを与えてくれるのも魅力だと思います。


この10巻のラストから家光(女家光の父)以来となる家斉が男将軍となり、その母である一橋治済の不気味さ加減を中心に、今後の展開も目が離せません。
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2014/02/03(Mon) | ネット以外で思うこと | トラックバック(-) | コメント(0) | page top↑
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